太陽TOP 月
岩本正寧
埼玉県川越市天台宗妙善寺世話役
世界遺産学士
地球の旅クラブ

<プロフィル>
私は、人類の文明とは何かという問題に長年興味を抱き、研究と思索を重ねていく過程で、以下の3つの事柄を発見しその内容に確信を持つようになりました。

・地殻が人間精神を生む
文明にはその構築に携わった人々の人間精神が反映する。人間精神はその人たちが何世代にもわたって生活していた土地を支える地殻の働きによって育まれる。それゆえに地殻の働きと人間精神との関係を正しく理解することにより、世界に現れた諸々の文明の本質を正しく把握することが出来る。

・頂点俯瞰主義
ヒマラヤ山脈が地上に最も高く隆起した山岳地帯であるのと同様に、ヒマラヤ山脈の麓で育まれた精神が人間精神の頂点を生み出した。その精神はヒマラヤ山脈の麓に住みついたアーリア人に受け継がれ、バラモン教ウパニシャッド思想、仏教、ジャイナ教を生み出した。これら三者が共有する思想こそが人間精神の頂点である。地上において世界を俯瞰しようとするとき、最も高い場所に位置しなければ正しく世界を俯瞰できないのと同様に、人間の生み出したすべての思想や価値観も、それらを頂点の位置から俯瞰しなければ正しく捉えることは出来ない。それゆえに、人間の全思想は頂点に位置する古代インドの思想から俯瞰され、分析されるならば、正しくそれらを捉えることが出来る。

・人間進化のプロセス
人間進化の全プロセスは、ブッダが比丘達に語った以下の二つの語の中に集約される。
「立て、そして座れ。」
直立二足歩行という姿勢は人間進化の完成ではなく途上である。この姿勢に熟達すると身体をコントロールし、複雑な運動能力を発達させることができる。しかし、脳機能の深いレベルでのコントロールはできない。脳の制御にふさわしい姿勢、それが座るという姿勢である。座るという姿勢による脳の制御技術はインドを中心とした東洋と呼ばれる地域においてのみ一部の人々によって徹底して追求された。
現代、直立二足歩行しか出来ないタイプの人々によって発展した文明、すなわちギリシャ・ローマ型文明の生み出した思想・価値観によって全地球が支配され、グローバル化が推し進められようとしているかのように見える。しかし、これは成功しないと考えられる。なぜなら、この思想は欠陥だらけであり、人間精神の頂点に位置してるわけでもなく、正しく人間自身を理解していくことすら出来ないためである。文明は進化すれども、人間自体は進化せずむしろ退化した。これがギリシャ・ローマ型文明の結論のようである。 人類の未来が切り開かれていくためには、人間自身が進化する文明へと移行していかなければならない。

これら3つの発見は、私にとって面白すぎる内容でした。そこで、これら3つの発見を物的証拠とともに論証し、さらにそこから新しい文明のビジョンを紡ぎだしていく。これが私自身のライフワークと定まりました。
しかし、私はここで同時にあることに気がついたのです。
古代インドで発見された叡智の中には、川の水がやがて海に注ぐように人間が確実にその望むところを成就して幸福になる方法に関する知識がふんだんに含まれていたのです。この知識を利用すれば、自由に見えて自由ではない現代に生きる多くの日本人が、自己を理解し自己の本当に望む人生を切り開いていくことに大いに寄与できるのではないかということです。
現代において、生活費プラスアルファの収入を得るためには、誰かの金儲けのため1日中働かなければならないのが大方の現実ではないかと思います。さらに近年日本では、少子高齢化問題を背景に、身体が動く限りは誰かの金儲けのため働き続けなければならないという社会の実現が強力に推進されているようです。そのため普通に生きていると生涯にわたって働かされ、自己の本当に望む人生ではない生涯となってしまう可能性があるのではないでしょうか。
しかし一方で、第四次産業革命の波が人工知能の可能性を明らかにしています。ホワイトカラーであれブルーカラーであれ、その本質が苦痛でしかない仕事のほとんどが人工知能とロボットに代替されていく可能性が見えてきました。雇用の需要が人工知能を扱える技術・知識を持った人に集中していくことが明らかであることから、その方面の教育や資格を充実させることが推進されていますが、もっと興味深い可能性があります。自分にしっかりとした理念とビジョンがあるならば、お金を使って人工知能を所有し、技術者を雇う側に立つことが出来ます。人工知能を使うことにより個人レベルで自分のビジョンを実現していくことが可能な世界が開かれるのです。そして、インターネットを基盤とした情報通信技術の発達した現代では、個人が世界に情報発信すること、個人がネットを利用してお金を稼ぐこと、この2つが同時に可能な環境にあります。この2つを組み合わせることによって、自分自身をお金に換えていく仕組みを作り、そのお金で自由な時間と新しいテクノロジーを獲得し、さらなる個人的飛躍を目指すことができます。衰退していく道しか見えない現代人の中にあって、このような個人的飛躍の道に挑んでいく人々が必ずや新しい文明を創り上げていくことでしょう。
これからの時代、人は座るということを知らなければならなくなるでしょう。ここで言う座るということは、単にそのような姿勢をとることではなく、自己を観察し、自己を深く掘り下げ、個人は社会よりも偉大なんだということをはっきりと理解することを基盤としています。人の人格は社会を経験することによって作られます。そのような意味では人間は社会的存在ではありますが、それで終わるわけではなく、成長するにつれて社会を批判し社会を超えた存在であることを自覚するようになります。これが座るという姿勢を獲得するための出発点であります。座るという姿勢は古代インドにおいてごく一部の人々によって発見され、自己というものが社会を超え、神々を超え、さらには時空さえも超えてしまうところまで発展しました。古代インドで発見された叡智がじわじわと広がっていった地域、それが日本を含む東洋と呼ばれる地域です。この東洋に蓄積された膨大なる叡智の集積には、現代において社会から自立し個人的飛躍を目指す人々にとってきわめて有益なる知識がいくらでも含まれている。これが私が気がついたもう一つの発見です。

「現代文明が生んだ環境を最大限に利用し、必要なお金を自ら稼いで人生の時間を自分自身のために使い、世界に対して自分にしか出来ないものを与えられる人間になろう。」

このように考える人たちに、その実現のために有益な情報を自ら検証しつつ提供していきたいと思います。